ウィリアム・モリスの家 Redhouse

世界で最も美しい家

モリス達の芸術の理想郷

ウィリアムモリスのレッドハウス
ウィリアムモリス レッドハウス
 裏庭にはナチュラルな感じで草花が植えられている

1859年に妻ジェーンとの新婚生活を送るために建てた「レッドハウス」は、設計から家具、壁紙、カーペット、タペストリーに至るまでモリスと友人達の手によるもので、世界で最も美しい家と呼ばれています。

レッドハウス室内

レッドハウスはその名のとおり赤レンガの建物で、装飾がない素気ない外観となっていますが、中世のゴシック調で、現代でも通用するシンプルモダンな建物となっています。
モリス自身がラフプランを起こし、友人の建築家ウェップが設計したと言われております。建物に合わせて家具や内装はデザインされています。廻り縁や壁面パネルなどの装飾はありませんが、内装、家具はもちろん、暖炉などの設備やドアや窓などの建具までがオリジナルデザインで、非常に凝った造りとなっています。
モリス夫妻はここに独自の庭を造り、この地から臨む景観から数多くのデザインが着想されています。
「トレリス」「ひな菊」「フルーツ」はレッドハウスからの庭の景観から着想を得たものと言われております。
 

Trellis「トレリス」
モリスの最初の壁紙デザイン。「レッドハウス」のバラの格子垣からシンスピレーションされた。格子枠につるバラがからみ、鳥たちの目線の先には、飛び交う小さな虫が描かれています。薔薇と鳥が美しいモリス初期デザイン。

ウイリアムモリス テレリス壁紙

Daisy「ひな菊」は、花と花が密接に連続して描かれている、モリス後期のデザインに比べると素朴な作風ですが、それ故に、純粋に身の回りの「野の花」に対するモリスの優しい感性が伝わる作品。芝生をおもわせるかのような背景に草花を配したシンプルなデザインの本作は、絶えず人気を集めた作品の一つです。
 

ウイリアムモリス ひな菊 壁紙

Fruit「フルーツ」は、葉や果物などの4つの短形のエレメントの反復によって構成されています。斜め方向に流れがあり、隣接する葉が絡み合う複雑なデザインです。アンティーク調の色は優しい雰囲気です。
 

ウイリアムモリス フルーツ壁紙
ウイリアムモリス フルーツカーテン

川島織物セルコンFruit
FF1016