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瀬戸内と中四国の名建築を巡る

瀬戸内の名建築

瀬戸内と中四国の名建築伊藤豊雄建築ミュージアム

今治市伊東豊雄建築ミュージアム

瀬戸内と中四国の名建築を楽しむ(1980年以降)

瀬戸内海の温暖な気候、風光明媚な景色を活かしたさまざまな施設があります。安藤忠雄や隈研吾、三分一博志など有名建築家・建築設計事務所などが地域の風土を活かしつつ、地元にあった特徴のある施設を設計しています。瀬戸内海の景色に溶け込み佇んでいる建築を紹介いたします。


兵庫県立歴史博物館

建築家 丹下健三
兵庫県姫路市(1983年)

兵庫県立歴史博物館は、姫路城跡内の中曲輪の武家屋敷跡に1983年開館。丹下健三により設計され、外壁は白御影を使用し、城郭のイメージを織り込んだ博物館となっていた。
 

瀬戸内の名建築建築家丹下健三による兵庫県立歴史博物館

広島市現代美術館

建築家 黒川紀章
広島県広島市(1989年)

広島市現代美術館は、建築家黒川紀章が設計し、共生思想に基づいたポストモダン建築として、現代美術にふさわしい美術館となっていた。
 

瀬戸内の名建築の一つ建築家黒川紀章による広島市現代美術館

洲本市立洲本図書館

建築家 鬼頭梓
兵庫県洲本市(1989年竣工)
 
瀬戸内の名建築の一つ建築家鬼頭梓による洲本図書館

洲本市立洲本図書館は、明治42年に完成した旧カネボウ洲本工場の再生プロジェクトの一環としてつくられた。求められたのは、図書館設計と合わせて工場群全体を保存整備しながら再生させることであった。百年以上の風に耐えた煉瓦を活かしながら、図書館としての機能や使いやすさを上手く融合させた図書館となっていた。
 


丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

建築家 谷口吉生
香川県丸亀市(1991年)
瀬戸内の名建築の一つ建築家谷口吉生による猪熊弦一郎現代美術館

猪熊弦一郎現代美術館は、猪熊画伯が指名した建築家谷口吉生氏との対話によって美術館設計が進められた。猪熊画伯が目指したのは他の美術館の手本となるような、また世界にも通用するような美術館であった。
 


亀老山展望台

建築家 隈研吾
愛媛県今治市吉海町(1994年)

亀老山展望台は、建築家隈研吾がバブル時代の失敗や右手の負傷と失意の中で、新たな発想でデザインしたのが亀老山展望公園にある「見えない展望台」であった。東京から撤退し、地方での再出発点がここにあった。
 

瀬戸内の名建築の一つ建築家隈研吾による亀老山展望台
瀬戸内の名建築の一つ建築家隈研吾による亀老山展望台

ベネッセハウスミュージアム

建築家 安藤忠雄
香川県直島町(1992年竣工)
 
瀬戸内の名建築の一つ建築家安藤忠雄によるベネッセハウスミュージアム

ベネッセハウスミュージアムは、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトとして直島につくられた最初の美術館。瀬戸内海を望む高台に建ち、大きな開口部から島の自然を内部へと導き入れる構造は、これまでの美術館と一線を画すミュージアムとなっていた。
直島メソッドの出発点となったミュージアムの魅力をみていきます。
 


奈義町現代美術館

建築家 磯崎新
岡山県勝田郡奈義町(1994年)
瀬戸内の名建築の一つ建築家磯崎新による奈義町現代美術館
日本で初めての 作品と建物とが半永久的に一体化した美術館が岡山県の風光明媚な小さな町につくられました。建築家磯崎新により新たな形の美術館ができる経緯を紐解きながら、奈義町現代美術館の魅力をみていきます。
 
瀬戸内の名建築の一つ建築家磯崎新による奈義町現代美術館

上田正治写真美術館

建築家 高松伸
鳥取県西伯郡伯耆町(1995年)
瀬戸内の名建築の一つ建築家高松伸による上田正治写真美術館

植田正治写真美術館は、写真家植田正治生誕の地に、植田正治氏から寄贈された12,000点を半永久的に保存・展示する美術館として計画された。植田正治氏の意向に沿って町は高松伸氏を設計者として指名した。
 


平山郁夫美術館

建築家 今里隆
広島県尾道市(1997年)
瀬戸内の名建築の一つ建築家今里隆による平山郁夫美術館

平山郁夫美術館は、平山画伯の生まれ故郷である瀬戸内の生口島に設けられた美術館。
平山画伯の自宅を設計し、日本建築の第一人者吉田五十八の元で約20年間務めた今里隆氏による「平和への祈り」のメッセージとなった。
 


高知県立牧野植物園

建築家 内藤廣
高知県高知市(1999年)
 

牧野記念館は、常に新しいことを目指す建築家内藤廣氏が設計。山麓に位置し、太平洋からの激しい雨や台風の通過道となるなど厳しい気象条件の中でこそ生み出すことができた環境保全型建築となった。
 


淡路夢舞台

建築家 安藤忠雄
兵庫県淡路市(1999年)
瀬戸内の名建築の一つ建築家安藤忠雄による淡路夢舞台
瀬戸内の名建築の一つ建築家安藤忠雄による淡路夢舞台

淡路夢舞台は、大阪ベイエリア開発のため土砂採掘場となり、緑が失われた土地約28万平方メートルの敷地を回復させる計画であった。建築家安藤忠雄がグランドデザインをおこなった。
 


広島市環境局中工場

建築家 谷口吉生
広島県広島市(2004年)
 
瀬戸内の名建築の一つ建築家谷口吉生による広島市環境局中工場

広島市環境局中工場は、優れたデザインの社会資本を整備していくプロジェクト「ひろしま2045」で新設候補となり、設計を美術館の巨匠谷口吉生とした。谷口吉生により、今までにない新しいかたちの清掃工場が誕生した。
 


地中美術館

建築家 安藤忠雄
(2004年竣工)
 
瀬戸内の名建築の一つ建築家安藤忠雄による地中美術館

「自然と人間の関係を考える場所」としてつくられた地中美術館は、瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設された。館内にはクロード・モネの「睡蓮」、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。
建築家安藤忠雄を含めた4人の芸術家がそれぞれの世界との向き合い方を示した美術館であった。
 


坂の上の雲ミュージアム

建築家 安藤忠雄
愛媛県松山市(2007年)

 

瀬戸内の名建築の一つ建築家安藤忠雄による坂の上の雲ミュージアム

坂の上の雲ミュージアムは、松山を舞台にした司馬遼太郎の長編小説「坂の上の雲」をテーマにしたミュージアム。設計は「司馬遼太郎記念館」にも携わった建築家安藤忠雄によるもの。

 

犬島精錬所美術館

建築家 三分一博志
岡山県岡山市(2008年竣工)
 
瀬戸内の名建築の一つ建築家三分一博志による犬島精錬所美術館

犬島精錬所美術館は、銅製錬所の産業遺産を保存、再生しながら新たな美術館として、それ自体もアート作品としてつくられた。
現代美術の柳幸典と建築家三分一博志との共同制作により「あるものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもとに、考え抜かれた美術館であった。
 


豊島美術館

建築家 西沢立衛
香川県土庄町豊島
(2010年竣工)
 
瀬戸内の名建築の一つ建築家西沢立衛による豊島美術館

豊島美術館は、瀬戸内海を望む豊島唐櫃の小高い丘に建設されたアーティスト内藤礼と建築家西沢立衛による美術館。日本の原風景である棚田と日本人建築家と日本人アーティストのコラボによる美術館は、まさに現代の禅の庭であった。
 


六甲枝垂れ

建築家 三分一博志
兵庫県神戸市(2010年)

六甲枝垂れは、いかにして建築が地球の一部になるかを一貫したテーマとして「地球のディテール」を提唱する三分一博志氏による自然体感展望台。六甲の自然を季節によって楽しめる展望台となっていた。
 

瀬戸内の名建築の一つ建築家三分一博志による六甲枝垂れ
瀬戸内の名建築の一つ建築家三分一博志による六甲枝垂れ

今治市伊藤豊雄建築ミュージアム

建築家 伊東豊雄
愛媛県今治市(2011年)
瀬戸内の名建築の一つ建築家伊東豊雄による伊藤豊雄建築ミュージアム

今治市伊東豊雄建築ミュージアムは、建築の次世代のあり方に挑戦している伊藤豊雄氏の拠点として、自然豊かな大三島にあった。
 


弥山展望台

建築家 三分一博志
広島県廿日市市(2014年竣工)
 
瀬戸内の名建築の一つ建築家三分一博志による弥山展望台
弥山展望台は、日本三景の一つで豊かな自然が素晴らしい絶景地の宮島弥山頂上にあった。建築家三分一博志がコンセプトを「座」とし、好きなところに座り絶景を楽しみ、目の前に広がる瀬戸内海の多島美を望むことができる展望台となっていた。
 

おりづるタワー

建築家 三分一博志
広島県広島市(2016年)
瀬戸内の名建築の一つ建築家三分一博志によるおりづるタワー

おりづるタワーは、世界遺産でもある原爆ドームに隣接するビルを建築家三分一博志が改修してできた展望台。平和記念公園など広島の風景を一望でき、風を肌で感じることができるオープンな展望台となった。地元の実業家松田哲也と三分一博志による平和の祈りであった。
 

瀬戸内の名建築の一つ建築家三分一博志によるおりづるタワー

梼原町立図書館

(雲の上の図書館)
建築家 隈研吾
高知県梼原町(2018年)
隈研吾が木の建築の素晴らしさを知り、建築に木を取り入れるきっかけとなったのは、梼原町にあった芝居小屋ゆすはら座であった。そこから梼原町との付き合いが始まり、梼原町で6番目の施設となった梼原町立図書館には、隈研吾の梼原町の子供達の未来を思う気持ちが詰まっていた。
 
瀬戸内の名建築の一つ建築家隈研吾による梼原町立図書館
瀬戸内の名建築の一つ建築家隈研吾による梼原町立図書館

PEAK

建築家 青木淳
広島県尾道市(2022年)
瀬戸内の名建築の一つ建築家青木淳によるPEAK
瀬戸内の名建築の一つ建築家青木淳によるPEAK

展望台PEAKは、尾道の展望台再開発として計画され、LOUIS VUITTONの店舗から青森県立美術館など幅広い設計を手がける建築家青木淳氏と品川雅俊氏が選ばれた。展望台は尾道の景観に調和した坂道をコンセプトとしてつくられた。
 


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高松市には1950年代から70年代前半にかけてのモダニズム建築が点在しています。香川県庁舎から始まった戦後復興はル・コルビュジエの影響を色濃く受けながらも、次第に地元の風土に根ざした建物へと転換していく過程を楽しむことができます。